NetBSD

NetBSD
開発者 The NetBSD Foundation
OSの系統 BSD
開発状況 開発中
ソースモデル オープンソース
最新安定版 10.1 - 2024年12月16日 (2024-12-16)[1] [±]
最新開発版 9.99.x / Daily builds
リポジトリ ウィキデータを編集
パッケージ管理 pkgsrc
プラットフォーム Alpha, ARM, PA-RISC, 68k, MIPS, PowerPC, SH3, SPARC, RISC-V, VAX, x86
カーネル種別 モノリシックカーネル
ライセンス BSDライセンス
ウェブサイト The NetBSD Project
日本NetBSDユーザーグループ

NetBSD(ネットビーエスディー)は、UNIXライクオープンソースオペレーティングシステムである。いわゆるBSDの子孫のひとつであるが、そのなかでも、386BSDがフォークされて生まれた公式リリースの中で最初に生まれたものである。1993年5月に最初の公式リリースである0.8が公開された。さまざまなアーキテクチャへの高い移植性、コードの分かりやすさ、などに焦点が置かれて開発されている。→#特徴

互換性の乏しい商用UNIXが多数併存していた1990年代前半当時には、移植性を重視し、多くのハードウエア上で同一のUNIXが動作することを目指したNetBSDの方向性には一定の意味があると思われていた。しかしながら、実際には、商用UNIXを捨ててNetBSDにOSを載せ替える動きはほとんど見られず、NetBSDは事実上x86アーキテクチャーのPC用OSとして使われることになった。このことは、x86を優先的に考えるFreeBSDと比較した場合、移植性を重視するNetBSDはx86対応の開発が遅れがちになるという問題を抱えることとなり、FreeBSDや他のBSD系OSに、利用者数面で徐々に差をつけられることとなった。

2021年現在、NetBSDの利用者数はFreeBSDの300分の1程度とするデータがある[2]。ある程度の利用者がいたとみられる2005年時点でも、FreeBSDの5分の1程度、さらに、NetBSDから分離してできた後発のOpenBSDに対しても2分の1以下の利用者しかいなかった[3]

このような状況下にもかかわらず、開発者グループ内の軋轢の結果、OpenBSDが分離し、開発リソースのさらなる減少と、類似したBSD系列間での開発内容の重複などの非効率化を招くこととなり、より一層開発が遅延する結果となった。その後も、開発者グループ内の内紛は絶えることがなく[4]、沈滞傾向に拍車をかけることとなった。2000年以降NetBSDに関する日本語の書籍は刊行されていない。

NetBSDのソースコードは誰でも利用でき、そのライセンスはパーミッシブ・ライセンスである。なお「NETBSD」という名称のほうは、2004年4月20日をもってThe NetBSD Foundationの登録商標となっている。

  1. ^ Announcing NetBSD 10.1 (Dec 16, 2024)”. The NetBSD Foundation (2024年12月16日). 2025年1月7日閲覧。
  2. ^ *BSD Usage Statistics”. 2021年11月24日閲覧。
  3. ^ 2005 BSD Usage Survey Report”. 2021年11月24日閲覧。
  4. ^ NetBSDの将来”. 2021年11月24日閲覧。

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